撮影会 in 滋賀県・大津市 (Part1:居初氏庭園&浮御堂)

 
大阪に強い雨が降りしきる中、滋賀方面の天候回復(維持?)を願いつつ、今回の撮影会は決行に至りました。
 
今回のお目当てである『居初氏庭園』は、知る人ぞ知る穴場ですね。
私もここは初めてなので、とても楽しみにしていました。
日本庭園が一番美しいのは 雪か小雨、とも言われますので、ぜひ現地のコンディションが良いことを願います。
 
 
……というわけで、今回はI地さんの駆るアテンザに乗せていただき、皆でいざ滋賀県へ!!
 
 
 
 ↓ ↓ ↓
 
 
途中、休憩や食事なども挟みつつ走ること約3時間、ようやく居初氏庭園に到着しました。
小雨が降っていますが何とか大丈夫そうです。良かった(^^)
 
 

 
想像していたよりも門構えは小さめで、ひっそりと建っているごく普通の日本家屋です。
なので、ここを目的にやって来た人でなければ、恐らくスルーしてしまうでしょうね。
現にわたしたちも、最初は見事に通り過ぎてしまいました(笑)
目の前の道は、車のすれ違いもままならないほどの細い道なので、わたしたちの車もかなりゆっくり走っていたはずなのですが。。。
 

 
でも足を止めてゆっくり眺めてみると、その雰囲気から、ここが実に由緒ある家であるという事がうかがえます。
 

 
それでは早速上がらせていただきましょう♪
(見学料金は、大人一人500円でした)
 
 
 
小さな扉をくぐって進んでいくと……
 
 

 
裏庭に出ました。
早速、上空からトンビが挨拶してくれました。
ピーヒョロロロ~♪
 
 
因みに『トンビ』というのは実は俗称で、本来の和名は『トビ』なんです。
ま、『シャケ』と『サケ』みたいなものですね。 どっちでも良いんです (笑)
 
 
 

 
ピーヒョロロ~!!
ピーヒョロロロ~!!!!
 
 
「なんかこのトンビ、こっちを睨んでるなー。 もしかして怒ってる…!?」
……なーんて思っていると、、、
 
 
突然、コイツが I原さんに向かって猛然と攻撃を仕掛けてきました!
I原さん、ピーンチ!!
 
で、、、
私はI原さんを心配するあまり(←言い訳)、その決定的な瞬間を撮り逃がしてしまいました。
……チッ(-_-;)
 
 

 
「いやぁ、気をつけてくださいねぇ……あれはね、今ヒナを育ててるからなんです。 他所から来た人をすごく警戒するんですよー」
…とご主人。
この方が由緒ある居初家の29代目、御年85歳。
 
「へー、そうなんですかー」
…ご主人の話に聞き入るI原さん。
 
 
私:
「I原さん、いつもの黄色い服着てはるから、余計に警戒されてるんじゃないですかねぇ……鳥が嫌いな色ってよく言いますし…」
 
 
I原さん:
「あー、それもあるかもですねぇ……」
 
 
ご主人:
「ホレ、あそこに大きな木がありますでしょ? あの木の枝にトンビの巣があって、夫婦つがいでヒナを世話してるんですわー」
 
 
どれどれ……
 

 
私:
「ん? どこですか…?」
 
 
ご主人:
「ホレ、あそこあそこ」
 
 ↓ ↓ ↓
 

 
おー! あったあった。
ちょっと見えにくいですが、ちゃーんと細い枝を編んだように敷き詰めて巣にしていますね。
ヒナが見えないのがちょっと残念。。。
 
 
巣の下まで行って写真を撮っていると、何やら遠くの方から鋭い視線を感じます。
まさか……!!
 
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おー、私も睨まれている!!
 
私まで襲われるのはイヤなので、ここはおとなしく退散です(笑)
むやみに怒らせるのも可哀想ですしね。
 
 
では、ここらでちょっと部屋に上がらせていただいてノンビリしましょう。。。
 
 

 
この眺めが、ここが『天然図画亭』と呼ばれるようになった由縁だそうです。
立派な枝ぶりの松の木がまるで日本画のように植えられ、奥に望む琵琶湖との調和をみせています。
枝の一本一本が見事に剪定され、鑑賞に最適な高さが保たれていますね。
 
ただ、ご主人曰く、左に見える柱を立てざるを得なかったのが残念でならない、との事。
なにぶん何百年も前の古い家のため、補強工事の際にどうしてもここに支えをしなくてはならなかったんだとか……
 

 
角度を変えてもう一枚。
さすがに歴史を感じさせますね。。。
 
こんな素晴らしい景観を楽しみながら、ご主人から貴重な話を色々とお聞きすることができました。
 
 
 
……で、、、
ちょっと外が明るくなってきたので、もう一度庭に出てみることにしました。
 

 
縁側で庭を愛でるお二人の図です(笑)
“愛でツール”がカメラなのが、実に『らしい』ですが……
 
 
それにしても、やはり茅葺屋根は風情がありますね。
もうこの時には雨は止んでいましたが、雨が降っている時でもこの茅葺屋根のおかげで家の中は本当に静かでした。
古来の知恵は素晴らしいですね。
 
 
 
そして……
しばらくすると、ご主人が気を利かせ、裏庭の向こうにある湖岸に行ってみるよう勧めてくださいました。
 
 

 
裏庭の横にある、鍵のかかったこの扉を抜けると……
 
 

 
…湖岸に出られます。
 
ご主人の話によると、今わたしたちが立っているこの場所は40年ほど前の護岸工事によって埋め立てられてできたもので、それまではこの右側に見える石垣のところまで琵琶湖の水がチャプンチャプンと届いていたとの事。
時が移ろえば景色もまた移ろいゆく……まさにそんな感じでしょうね。
でも、昭和9年の室戸台風の時にも、この石垣はほとんど大丈夫だったとか。。。
ホント、たいしたもんです。
 
 
……で、、、
 

 
…こちらが湖岸の反対側です。
 
ご主人によると、こちらに見える突堤も昔は無かったんだとか。
向こう側を見ると、水面より低い位置に現代的な家が建っているのが分かると思います。
ちょっと気になりますね。。。
でも居初さんの家をはじめ、昔からずっとあるような古い家はみな石垣の上に築かれていたのが対照的で印象に残りました。
 
それにしても、Y崎さんももうすっかり馴染まれましたね。
楽しそうな雰囲気がこちらにも伝わってきます♪
 
 
 
 
…で、またもや雲行きが少し怪しくなってきたので、本降りになる前に浮御堂まで歩いて行こうという話になり……
 
 

 
…歩き始めて、ものの5分ほどで浮御堂へ到着しました。
 
釣り人の視線が気になりつつもシャッターを切るI原さん。
 
そうそう、何を隠そう、実は私も25年来のBasserなんです。
皆さんの中にも、ご存じの方はいらっしゃるでしょうけど…
因みに“Basser”というのは『ブラックバスを釣る人』のことで、『バス・アングラー』の略ですね♪
私はこの日、カメラではなくバスタックルを持ってくるべきだったかも……と心の中で何度も思いました(笑)
 
 
ま、そんな冗談はさておき、一枚くらいはキチンとした浮御堂の写真を押さえたいと思い…
 

 
…パチリと。
 
この画面からは分かりませんが、この時は結構大きな雨粒が落ちてきていたので、空も暗くてドヨーンとしていました。
あまり重苦しい雰囲気にはしたくなかったので、かなり露出をプラスに振っています。
 

 
こちらが反対側に振り向いて、浮御堂を背にして撮った写真です。
向こうのほうに琵琶湖大橋が見えますね。
ここにも後刻訪れたいと思います。
 
『貸家あります』の表示がそそりますね…(笑)
でも屋根の上でトンビとカラスがずっと大喧嘩していました。
 ガァ!ガァ!!  ピーヒョロロロ…!!
カナリやかましい感じです(-_-)
 
 
…そんなこんなで、ちょっぴり雨が強くなってきたので、とりあえず居初氏庭園まで引き返すことにしました。
 
 

 
庭のツツジに綺麗な雨粒が乗っていたのでパチリと。
本当はもうちょっと絞って花びらや水滴の部分も被写界深度に収めたかったんですが、辺りが暗かったので妥協しました。
ま、シベにはちゃんと合っているので許してくださいませ。。。
 
 

 
この写真の奥に見える、石を彫り抜いて作られた甕(かめ)は、ご主人が最も大切にしておられる先祖伝来の逸品だそうです。
ぜひこれからも重厚な歴史を刻んでいってほしいものですね。。。
 
 
 
 
そして、、、
日が傾く前に琵琶湖大橋に向かうため、そろそろここを後にすることにしました。
 
せっかくなので、またみんなで集合写真を撮ることにしました♪
 

 
うーん……
全員で浴衣でも持ってくれば良かったかもですね……(-_-;)
 
因みにですが、赤・青・黄と信号の3色が揃っているのはもちろん偶然です(笑)
本当に良い記念になりました♪
 
 
こんなにも世話の行き届いた素晴らしいお宅とお庭を快く案内してくださった居初さんに心から感謝を申し上げ、また秋か冬に必ず戻って来ることを皆で約束してこの場所を後にしました。
 
 
 
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ここまででようやく【Part1】が終了です。
次は琵琶湖大橋へ向かいますよ!
でもその前に、見つけてしまったアノ巨大建造物…
かく言うワタシも、それを間近で見るまではすっかりその存在を忘れていた、アノかつての琵琶湖名物……
 
続く記事もお楽しみに♪
 
 
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