タグ : テクニック

楚々とした春の便り


 
 
今日、事務所の裏庭をウロウロしていて ふと見つけたこの野草……
名前は『キュウリ草』というそうです。
なんでも、指で擦るとキュウリの匂いがすることからこんな名前がついたとか。。。
 
まぁ名前のことはさておき…
この花の直径は、わずかに2~3mmという『極小サイズ』です。
でも、ただちっちゃくて可愛いってだけじゃなくて、色といい 形としい、何かこう“楚々とした”優しい雰囲気をもっていて、私は一目で気に入ってしまいました(^^)
 
そういえば少し前に 土晩クラスのrintomoさんが仰っていた、
 『毎年気になって仕方がない、水色でとっても可愛い小さな花をつける春野草』
って、もしかしてこれの事だったんですかね???
 
 
しかしさすがにこれだけ小さい花だと 撮影するのも簡単ではないですね。
寄れば寄るほど、ホントにピントは激薄です(*o*)
三脚を使いたくなるところではありますが、風が結構強く吹いていたのであまり意味がないと判断し、結局今回も『気合い』と『筋力』で 105mmマクロ手持ち&息止めです。
おかげで軽い酸欠になりましたが…(笑)
 
 
もし酸欠が嫌だという方は、素直に三脚&風除けダンボールをどうぞ。
あと、もっともっと寄りたい!という方は…
 
●リバースリング
●接写リング
●テレコン
●クローズアップレンズ
 
…などもマクロレンズと併用して使ってみられると良いかもしれませんね。
(メーカーの適合表にはなくても、中にはソコソコ使える組み合わせもありますので…)
 
 
それでは今日はこのへんで…(^^)/

森やかの里(牛滝山)の春景色

身内事で この一週間飛び回っておりましたもので、すっかり更新がご無沙汰になってしまいました。m(__)m
 
 
さて、先週の月曜日は、岸和田市にある『森やかの里』(牛滝山)方面での撮影会でした。
ご参加下さった皆さん、どうもお疲れ様でした。
 
天候はやや薄曇りで 新緑の撮影にはイマイチでしたが、今回は滝の撮影もあったため、そちらメインで考えると スローシャッターを切りやすいグッドコンディションだったのではないかと思います。
 
私自身は、皆さんと一緒に出かける撮影会では(幾つかの理由で)滅多に三脚は持って行かないのですが、やはり三脚を使うと構図が安定しますし手ブレの心配もなくなりますので、メリットが大きいのは紛れもない事実です。皆さんも、被写体の種類、そして撮影現場の状況をよく考慮に入れ、上手に活用していただければと思います。
 
因みにこちらの写真は一脚を使ってSS1/3秒のF22で切っています。
まぁブログに掲載するこの程度のサイズの画像であれば、一脚だけでも何とか凌げますね。。。

滝の撮影では、水量などのコンディションに応じて、自分が求める描写のために適切なSSを選ぶことがミソですね。
あと、どうしてもこの被写体には奥行きが出てしまうので、被写界深度を稼ぐために、絞りを相当絞り込むことが必要になってきます。スローシャッターを切るため絞りでできるだけ光量を減らしたいという意図もありますね。但し、絞り過ぎると『回折現象』の影響が強く出て解像度が下がり画面全体がモヤッとしてしまいますので、そのあたりの妥協点の探り方もミソでしょう。
でも今回のようにNDフィルターも無しでスナップ的に撮影を楽しむような場合は、その時の所持機材と撮影状況に応じた割り切りも必要ですね。
よかったら今後の撮影の参考になさって下さい。
 
 
滝への途中で撮った新緑のスナップも2枚だけ掲載しておきます。(^^)/
 
やっぱり空がちょっと曇っちゃってますね…(-_-;)


 
 
薄曇のせいで、丸ボケの入り方も普段より かなりソフトな感じです。。。

菜の花の写真は、簡単なようで案外難しい…


 

春の風物詩のひとつでもある “菜の花” 、私はとっても好きなんです。
きっと このほんのり優しい色合いのイエローが、華やかでいながら決して押し付けがましくない、そんな独特の雰囲気を醸し出しているんですよね(^-^)

 

でも、これを写真に撮るとなると、簡単なようで実は案外難しいんです。
構図の定番としてはやはり、畑一面に群生したものを 広角ででとらえるような撮り方になってくると思うんですが、絞りの設定一つだけを取って見ても、絞ってパンフォーカスにするか、あるいは開けて奥行き感を出すか、なかなか悩ましいところです。

因みにこの日 私はマクロレンズで撮ってみました。
まぁ私は(マクロ領域に寄るか寄らないかは別として)とりあえず何でもマクロレンズで撮ってみるのが大好きな人間なので、別に「菜の花だからコレ!」というわけでもないんですけどね……受講生の皆さんはよくご存じだと思いますが(笑)

この日は強風が吹き荒れる相当厳しいコンディションではありましたが、すべてMF&連射で乗り切りました。
この上下2枚の写真は、どちらも絞りは開放付近にして、1/2000秒で切っています。

(敢えてスローシャッターで風による動きを表現するというのも定番です。三脚は原則必要になりますが…)

よければぜひ皆さんの撮影の参考になさって下さいね。