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撮影会 in 金剛山 (2011年・冬)

いやはや、自分でもビックリするほど久しぶりの更新となってしまいました。
ホントにホントにスミマセン……m(__)m
その代わりといっては何ですが、今回の記事はvery longな感じになっていますので、どうか最後までお付き合い下さいませ。。。
 
 
 
という訳で、、、
今週は2度にわたって真冬の金剛山へ撮影会に行ってまいりました。
体調不良などで参加できなかった方もいらっしゃいましたが、生徒の皆さんが望まれる限りできるだけ決行するよう努力するのが当写真塾のモットーです!
 
 
 
ではまず、木曜日の様子から。
 
金剛山の樹氷
 
この日の金剛山は、天気は晴れ時々雪、山頂付近の気温は昼近くになってもマイナス3度で、やや寒いものの風はほとんど無く、絶好の写真日和といえるコンディションでした。
それほど気温が上がらなかったおかげで、樹氷(※木の枝にできた霜柱)が解けずに残っていたので、陽が差してきた時にキラキラと反射してとても綺麗な光景を楽しめました!
 
金剛山の樹氷
 
大阪にいながらにしてこんなに美しい樹氷を楽しめるなんて、ホント贅沢ですよね!!
 
 
 
因みにこの日ご参加いただいたのは……
 
山ガールズ
 
いつも仲良し 『山ガールズ』。
 
そして……
 
山ボーイ
 
『山ボーイ』。 (笑)
 
 
 
せっかくお若い三人を連れての雪山撮影会ということなので……
 
集合写真 with 雪だるま
 
雪だるまを作ることになりました!!!!
 
各自が自分好みの雪だるまを作って、それを可愛く写真に撮りましょう!といった感じの趣向です♪
 
 

 
では早速、皆さんが作り上げた素晴らしい作品を見ていきましょう。(笑)
 
まずは山ガールズお二人の作品から。
 
仲良し雪だるま
 
おぉ、可愛い!!
向かって右のが、雪だるまアーティストN村さん作、
そして左のが、雪だるまアーティストK谷さん作です。
いつも仲良しのお二人が作られただけあって、雪だるまからもそれが伝わってくる感じがしますね!
 
因みに…
左のはかなりネコっぽい様子に仕上がっていますが、K谷さん曰く、「違う!」との事。
ネコと間違えた私は怒られてしまいました……m(__)m
 
果たして真実は……???
気になる方は、また今度の授業の時にでも尋ねてみて下さい♪
 
 
 
では次は、山ボーイ H島さんの作品です。
 
雪カメラ
 
おおぉ!これはスゴい!!
紛れもなく、H島さんの愛機、Nikon D90ではありませんか!!
こんなものをサクッと作ってしまわれるあたりに、H島さんのカメラに対する愛が滲み出ていますねぇ。。。
これからも頑張って写真の腕を上げていって下さいね!!
 
 
 
それでは最後に私めの作品をば。
 
雪うさぎ with 雪カメ
 
我が渾身の力をもって作り上げた、雪うさぎならぬ“氷うさぎ”であります!!
で、横のカメさんはN村さんが作ってくれた相棒です。(笑)
 
でも何故に雪うさぎではなくて“氷うさぎ”なのか、そのワケは……↓↓↓
 
氷うさぎ
 
どうです、このつるんつるんのテカリ具合!!
じっくりと目を見開いて、よーくご覧下さい。
氷の匠がカチンコチンに押し固めた雪玉を、十円玉を駆使しつつ慎重に削り上げ、じっくりと時間をかけて磨き上げて仕上げた逸品でございます。(笑)
 
…………あ。
皆さん、写真ほったらかしでこんなことに熱中してしまってごめんなさい……m(__)m
 
 
 
 
さてさて、、、
そんなこんなの雪だるまたちを、全部一列に並べて記念写真を撮ってみました♪
 
students_with_yukidarumatachi
 
Holy_with_yukidarumatachi
 
こんな感じでこの日の撮影会は、実にまったりした時間が過ぎてゆくのでした。。。
皆さんがとても楽しんでいただけたようで本当に良かったです♪
 
 
 
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では続きまして、土曜日の撮影会の模様です。
 
 
豪雪の金剛山
 
木曜日とは打って変わって、この日はまさに “豪雪”
山道を車で走っている時点で既に一面の銀世界になっていたので、私もある程度の覚悟はしていたのですが……
ロープウェイ乗り場の階段も完全に凍結していてツルツル、そしてロープウェイに乗って山頂付近まで行ってみると想像以上の荒れ模様となっていました。。。
 
 
 
そしてこんな悪天候にもメゲずにただ一人参戦されたのが…
 
 
雪男ではありません
 
雪男……
ではなく、今月いよいよ2年生となられて気合満点の I原さんです♪
 
 
この日はさすがに人数も集まらず私も中止を考えたのですが、I原さんの「どうしても行ってみたい!」という熱意に押され、こうして決行するに至りました。
 
 
ご覧のように激しい吹雪が吹き荒れて、視界の確保が難しくなることもしばしば……
写真を撮ろうとしてカメラを出すと、みるみるうちにカメラの上に雪がこんもりと積もってしまうような、非常に厳しい撮影条件でした。
I原さんのD90(※正しくは奥様のD90)はそれほど防塵防滴性能が高くはないので、壊れたりしないかちょっとヒヤヒヤしましたが、前の授業で取り上げた注意点をしっかり守りつつ撮っておられたので、最初から最後まで全く問題ありませんでしたね。
この日おろしたての新レンズ、AF-S Micro 60mm F2.8G で嬉しそうにパシャパシャとシャッターを切っておられるI原さんの姿を見ていると、なんだかこちらまで嬉しくなってきてしまいました♪
 
 
そこで私も一枚。。。
 
ドライフラワーとなった紫陽花の氷花
 
パリパリに乾いてドライフラワー化した紫陽花の花びらに雪の結晶が纏わり付いて、非常に美しい姿になっていました。
強風でピント合わせが大変でしたが、何とかソコソコ良さげな一枚をモノにすることができました。
いつものように、連写、連写、です!!
 
 
そして……
 
金剛山の吹雪
 
 
吹雪の山道
 
 
吹雪と戦いながら山道を歩いていると……
 

 
うさぎの足あと
 
とても可愛い野うさぎの足あとを見つけました♪
 
雪に埋もれそうになりながらも、懸命にピョンピョン跳ねている様子が伝わってきますね。。。
 
 
 
ん……?
うさぎといえば!!!!
 
そう、あの雪だるまたちはどうなっているだろうか……
この吹雪に耐えられているだろうか……
 
ものすごく気になったので、様子を見に行ってみました。(笑)
 
その結果やいかに……
 
 
 
 
 
氷うさぎと雪カメの結末
 
 
無残……
あんなに立派だった氷うさぎが、ただの石ころみたいな姿に変わり果てていました。(ToT)
 
因みに他の雪だるまたちは、見事に跡形無く消え失せておりました………が!!
 
なぜか、あれほど完成度の低さがみんなから突っ込まれていたカメさんの跡とおぼしきものだけが、氷うさぎの成れの果ての横にしぶとく残っていたのがかなり笑えました♪♪♪
 

 
 
といった具合に吹雪の中でも楽しく時は過ぎ、そろそろ下界に停めた車の埋没具合(笑)が気になり始めたため、金剛山からは少し早めに切り上げることにしました。
 
ロープウェイで駐車場に戻ったら、間違いなく、雪かきが待っているはずです!!
 
 
そして……
 
 
 
雪かき1
 
うーん……やはり。
ほんの2時間半ほど停めていただけなのに、早くも10cm近く積もってますねぇ……
ま、予想通りといったところでしょうか。
 
ま、そんなことは気にせず、エンジンをかけてアイドリングしながら早速雪かき開始です!!
私が雪かき担当、I原さんは写真担当です。(笑)
 
 
雪かき2
 
うりゃー!とばかりに勢いよく雪塊を飛ばしております。
(一瞬、ムーヴの形の雪だるまを作ってやろうかとも思いましたが……思いとどまりました。(笑))
 
小さなヘラしか常備していなかったのですが、10分程度でかなりの雪を取り除くことができました。
I原さんは雪かきの経験がほとんど無いらしく、私の手際の良さ(?)にいたく感心しておられました。
河内長野や千早では割と普通のことなんですけどね……ちょっぴり恐縮ですm(__)m
 
 
そしてこの後、私たちはこの雪の山道を夏タイヤのままで30分近く下ることになるのですが……
まぁ一応、何事も無く下ってくることができました。
 
途中、ちゃんとスタッドレスタイヤを履いているのに立ち往生してしまっている4WDが居ましたが、それを見たI原さんは、「自分で運転してここに来るのは絶対にやめよう…」と思ったそうです。(笑)
ま、あまり慣れていない方は普通にバスで来られるほうが良いですね。。。
 
 
 
 
で、金剛山からはちょっと早めに切り上げてきたので、I原さんのリクエストで帰りに和泉市にある『リサイクル公園』に寄ってみました。
ここは以前のウェブログでも取り上げたことがあるのですが、とある企業が一般に無料開放している環境公園なんですね。
さすがに真冬なので咲いている花の数は少なかったですが……
 
手持ちマクロの練習
 
I原さんはここでも手持ちマクロの練習です。
地面がドロドロで膝をついてのフレーミングができない中、必死に踏ん張りながら菜の花をパチリ。
マクロレンズを買われたのは今回が初めてだったそうで、ひたすら「楽しい!」を連発しておられました。
ホント、買われて良かったですね♪
 
 
私も、隣に咲いていたラベンダーを一枚だけ……
 
lavender
 
まだまだ寒いですが、ちょっとでも春を感じられるような雰囲気にしたいと思って撮ってみました。。。
マクロはこれくらい大幅に露出をプラスに振っても絵になりますので、皆さんも参考にしてみて下さい。
 
この時は空もかなりドヨーンと曇っていましたので、こうした被写体を良い発色で撮るのは難しいです。
これはホワイトバランスの調整だけではなかなか対応しにくい部分ですね。
むしろ、曇りの時は影が出にくいというメリットを生かして、ふんわりとした雰囲気を引き出すような撮影を心がけるようにされると良いですね。
 
 
 
……といった感じで、最後は一応 “先生”らしく締めてみました。(笑)
 
寒い中ご参加いただいた皆さま、どうもお疲れ様でした。m(__)m
 

撮影会 in 花の文化園 (2010年・秋)

 
先日は、大阪府立・花の文化園(河内長野市)での撮影会でした。
ご参加いただいた方々、どうもお疲れ様でした。
(毎度更新が遅くなってスミマセン…)
 
最近多忙であまり文章を書く時間が取れないので、今回はほとんど写真だけの掲載ですが どうぞご勘弁下さいませ…… m(__)m
 
 
では、早速まいりましょう!!
 

 
 

 
 

 
これは、テントウムシがアブラムシを必死で追っかけているところですね。
どちらも結構素早いです。。。
 
 

 
これはハナアブですね。
ミツバチと見間違いしやすいことで有名で、かのアリストテレスも誤解していたとか何とか…
でも、複眼が大きいことやエリマキがないことで見分けられますよね。
 
 

 
これはヒメアカタテハという蝶です。
秋のコスモス畑でよく見かける昆虫の代表格ですね。
 
 
 
ちなみに、上の写真は全部手持ちです。
腕力と足腰と体幹を鍛えて連射も活用すれば、手持ちマクロでもちゃんとジャスピンの写真が撮れます。
三脚はたしかに重要なアイテムですが、こうした昆虫などの“動きモノ”を撮る時には、手持ちでもしっかり撮れるというのは大きなアドバンテージですね。
皆さん、体はしっかり鍛えましょう! p(^^)q
 
 
 
 
 

 
前に来た時にはなかった、こんな謎のクマが立っていました。
一体何を訴えかけているのでしょうか…
 
……って、『LOVE』 ですよね(笑)
 
 

 
小道の途中でちょっとイイ感じのベンチが並んでいたので、ちょっぴりノスタルジックな雰囲気に撮ってみました。
ま、スナップとしてはまぁまぁですね。
 
 

それにしても秋は陽が沈むのが早いですね。
でも、夕陽に輝くコスモス畑がとても綺麗でした!
こうした派手な色のコスモスを前ボケに持ってくると、普通の白いコスモスでもちょっと印象的な感じに仕上げられますね。
 
 
 
さてさて…
今回の記事は文章がない分、写真を多く掲載しましたので、また授業の時に感想なども聞かせていただけると嬉しいです。
 
花の文化園では、四季折々に当写真塾の撮影会を催しています。
毎回思いますが、こんなに落ち着いて撮影ができる植物園って 他にはあまりないのではないでしょうか。
そんなわけで、ここは初心者の方にもとてもオススメのスポットです。
またみんなで行きましょうね (^^)/
 

気象条件によって変化する 大都会の夜景の色

 
皆さんこんにちは。
ここ最近多忙のため、ウェブログの更新が滞っておりまして申し訳ありません m(__)m
今回は、先日の講義中に ある生徒さんから受けた質問からのお話です。
 
先月初めに行った 梅田スカイビル空中庭園での夜景撮影会の際に私が撮ったこの写真(↓↓↓)についての話題が上った時のこと…
 
梅田空中庭園の夜景 (モヤな晩) 
 
「それにしても、先生はどうして夜景をこんなに黄色っぽく写されたんですか???」
 
…という質問が出ました。
 
 
 
よくぞ聞いていただきました!!!!
実はコレ、一応ちゃんと理由があってのことだったんですね。
 
最初に断っておきますが、私も夜景を毎回こんなに黄色っぽく写す訳ではありません。
ただこの時は、初めから 「こういう色にしよう!」 と思って撮りました。
そう判断した理由が、この日の 『気象条件』 なんです。
では、気象条件が写真の色とどう関係しているのかをご説明しましょう。
 
 
 
では、まずは 『光』 というものの性質について少し考えてみて下さい。
光は一種の“波長エネルギー”ですので、波長の大きさによって色味や屈折率が異なります。
基本的には、『温調』 (赤色や橙色や黄色)とされる光は、波長が長く、屈折率が低くなります。
逆に『冷調』 (水色や青色や紫色)の光は、波長が短く、屈折率が高くなります。
 
この原理は、海の色なんかを思い浮かべてみると解りやすいですね。
太陽光が上から差している昼間は可視光線の多くの波長の光が大気層をすり抜けてきます。
それで、海は屈折しやすい青い光を反射するので私たちの目には青く見えます。
しかし、陽が傾いてくると、屈折率の高い波長の高い光、つまり青っぽい光は大気層に阻まれて地上に届きにくくなるため、赤や黄といった色の空になり、それを反射する海は燃えるような色に染まる、という訳です。
 
こうした光の色による性質の違いは、私たちのまわりにある様々な製品にも生かされています。
たとえばレーザー光。 これは屈折率が非常に低い赤い光のエネルギーを特殊なレンズで集光することにより、遠くまで直進し続けるように工夫したものですね。
またもう少し一般的なもので挙げますと、車のフォグランプや高速道路の照明、高層ビルの航空障害灯なんかも屈折率の低さを利用したものですね。 霧やモヤがかかっているような気象条件でもこうした色の光は屈折しにくいので、遠くまで光が届きやすくなり安全性が期待できるという訳です。
 
 
 
さて、だんだんと本題の意味が解ってこられたことと思います。。。
 
そう……
この日の晩は、(ウェブマガの前の記事でも書いたように) かなり広範囲に“モヤ”が広がっているような状態でした。
こういう時の大都会の夜景というものは、とても黄色っぽく見えるものなんですね!!
普段から強く意識していないとなかなか気付きにくいことかもしれませんが、確かにこの日の夜景は 私の目にはいつにも増して黄色っぽく見えました。
それで、この日がそうした気象条件であったことを表現するために、写真の色味もそれを強調して撮影してみたという訳です。
 
因みに、これとは逆に、気温も湿度もとても低いような気象条件の時には屈折を邪魔する要因が減るために、青い光を含めて全ての色味の可視光線が直進しやすくなり、結果として私たちは より鮮やかな夜景を楽しめることになります。
冬の夜景が四季で最も美しいとされる主な理由はこれなんですね。
 
 
 
 
さて、ツラツラ書いているといつの間にやら文字ばかりになってしまいました。
それもちょっと寂しいので、上の写真のカラーバランスを画像処理で少し変えてみたものを掲載することにします。
 
梅田空中庭園展望台 屋上からの夜景 
梅田空中庭園展望台 屋上からの夜景
 
いかがでしょうか……
同じ写真でも大きく雰囲気が変わることがお分かりいただけると思います。
いずれの写真も それほど極端な色味に振ってはいないにもかかわらず、これだけ違ってくるんですね。。。
 
どの写真が好みかについては意見が分かれるところかもしれませんが、皆さんも カメラのホワイトバランスの設定、あるいは画像編集時のカラーバランスの調整などをされる時に、季節や時間帯、気象条件なども考慮しながらアプローチしていくことを覚えられると、写真にも一層幅が出て楽しみも広がるのではないかと思います。
ぜひ、いろいろ試してみて下さいね!!
 
それでは今回はこのへんで (^^)/